
アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 塩澤賢一)は4月25日、吹田工場(大阪府吹田市)内に「アサヒビール ミュージアム」をオープンさせた。「記憶に残る最高の一杯に出会える場所」をコンセプトに、一人ひとりに合った飲み物を味わえる体感型施設。アサヒビールについて歴史の紹介や製造工程の見学に加え、新しいお酒の楽しみ方の提案などを通じて飲み方の多様性を推進する「スマートドリンキング」を訴求する。4月15日にはメディア向け体験会が実施された。
メディア向け体験会
江口康雄・アサヒビールマーケティング企画部部長が登壇し、アサヒビールの歴史を紹介。1900年に熱処理を施さない瓶詰生ビール「アサヒ生ビール」、1958年は缶入りビール「アサヒゴールド」、1987年には爆発的にヒットした「アサヒスーパードライ」、そして2021年は「スーパードライ生ジョッキ缶」を発売するなど「挑戦と革新」を続けてビールづくりに取り組んできた。吹田工場についてはアサヒビール全8社工場で一番歴史があり、ビール類の製造数量が最大の工場であることを紹介。創業の地である大阪での取り組みとしては2019年に大阪府と包括連携協定を締結し、地域活性化や教育、雇用促進など7分野にわたる連携と協働を行っている。アサヒビールミュージアムのオープンで大阪の活性化にさらに貢献したいと話した。アサヒビールミュージアムについては「お客様が主役の体感型施設ができた。何度も足を運んでほしい」とアピール。ゲストとして登場したフリーアナウンサーの鷲見玲奈さんは、「スーパードライの世界観が感じられる空間、赤と黒で統一されていて、ライトも赤いのがクールでかっこいい。大人の工場見学という感じ」、芸人の笑い飯の哲夫さんは「ビールの製造工程が学べるプロジェクションマッピングはビールが飛び出てくるような臨場感。ホップを入れるタイミングなど知らないことも多く勉強になった」笑い飯の西田幸治さんは「自分がビール缶に乗ったかのような体験ができる『スーパードライ ゴーライド』はすごい迫力」と体験した感想を話した。

従来の工場見学のあり方を見直した五感で体験する体験型施設
ミュージアム体験の冒頭「エントランス」「シアター」では、アサヒビールの歴史と現在、未来に向けた取り組みを紹介。「スーパードライ体験エリア」では、製造工程の見学や茨城工場内の「スーパードライ ミュージアム」でも導入している「スーパードライ ゴーライド」が体験できる。ビールを缶に詰める工程をイメージした空間で、製造の速度や迫力が感じられる映像を4面のスクリーンに投影し、まるで自らがビールの缶に乗ったかのような臨場感ある体験が楽しめる。




体験最後の「カフェエリア」では、吹田工場で製造されたできたての「スーパードライ」や「アサヒ生ビール」(通称マルエフ)などのビールだけでなく、アルコール分0.5%のビールテイスト飲料「アサヒ ビアリー」、ノンアルコールビールテイスト飲料「アサヒドライゼロ」など、それぞれのニーズに合わせたバラエティ豊かなドリンクを提供することで「スマートドリンキング」を推進する。新しいお酒の楽しみ方として、自分でアルコール度数やフレーバーを選択でき、自分好みのオリジナルドリンクが作れる国内初の自動サーバー「MY FLA-BAR (マイ フレーバー)」を設置。アルコール度数は0%、1.5%、3%から、フレーバーは、桃、青りんご、柚子の3種類があり、フレーバーの割合もタッチパネルで選択できる。 サーバーに専用グラスをセットすると、グラスの底から渦を巻きながら液体が湧き上がってくる仕様で「驚きとワクワク」を感じながら自分にぴったりの飲みものに出会える体験ができる。





他にも楽しい体験を多数用意。来館者自ら樽生ビールを注ぐ「サーブ体験」はクルーが丁寧に教えてくれるので初めてビールを注ぐ人も安心だ。「泡アート」は泡にアサヒビールミュージアムのロゴをプリント。また大阪発祥の「アサヒビール」が「世界のAsahi」まで成長したことがわかる「ペローニ ナストロアズーロ」「ピルスナーウルケル」といったアサヒグループのグローバルブランドの展示や試飲もある。ミュージアムは完全予約制、料金は無料。所要時間は約70分。新型コロナウイルス感染予防対策として、当面は各回10人ずつの実施で、1日最大5回開催される。(JAPAN MICE NAVI 編集部)
アサヒビール ミュージアムURL:https://www.asahibeer.co.jp/brewery/suita/