
京都市右京区にある映画のテーマパーク東映太秦映画村。江戸の町のオープンセットでは実際に映画やドラマの撮影が行われており、撮影を見学することができる。忍者体験や変身体験などのアトラクション、東映アニメキャラクターなどのイベントを開催しており、小さな子供から大人まで幅広い年代が楽しめる。関西エリアでは定番の観光施設として高い認知度がある東映太秦映画村だが、ユニークベニューとして高いポテンシャルを持つ施設でもある。今回はコロナ禍以降初のナイトイベントとして2022年8月に開催された「まぼろし遊郭、あかり物語~夏ノ夜遊ビ~」のレポートと、東映太秦映画村のユニークベニューとしての魅力を紹介する。
ナイトイベント「まぼろし遊郭、あかり物語~夏ノ夜遊ビ~」
8月6日、7日、11日~16日、20日21日の10日間限定で開催。江戸の町のオープンセットを幻想的にライトアップする今回のイベント。小さな子供らは夏休みならではの夜のお出かけにワクワクしている様子。中高生や大人は普段の東映太秦映画村とは違う幻想的な雰囲気のなか、フォトジェニックなスポットを見つけては撮影を楽しんでいる。浴衣などで参加している人も多い印象だった。
村内には様々な特色の7つの通りが出現。灯りをともした和傘が象徴的な「和あかり通り」、無数の風鈴が涼しげな音色を奏でる「風鈴通り」、夏の夜ならではの肝を冷やす様な「あやかし通り」「おそろし通り」の他、「遊郭通り」「おいらん通り」「藤の抜け道」の七つの通りがある。それらを巡って、最後に「願い札」を受け取り秘めた想いを水箱に納める体験ができる。


特別演出の「幻想おいらん道中」
華やかな3人の花魁による花魁道中を開催。特殊効果や足元を照らすプロジェクションマッピングを用いた特別演出で幻想的な世界を体験できる。またキッチンカーが並ぶ「まんぷく銀座」では様々なフードやドリンクを提供。夜に映える「光るかき氷」なども販売された。

ナイトイベントと併せて楽しめる期間限定の「鬼滅の刃」コラボイベントと「エヴァンゲリオン特効ショー」
2022年7月23日から10月17日まで開催されている「鬼滅の刃 京ノ御仕事 参」はテレビアニメ「鬼滅の刃」とのコラボイベント。コラボイベント第3弾となる今回は「鬼滅の刃 遊郭編」の世界を中心に再現。巨大ひょうたんや禰豆子の箱など、劇中の印象的なシーンをキャラクターごとに掘り下げ、フォトスポットとして再現するほか、京都市内を走る路面電車・嵐電も、「鬼滅の刃」がジャックしたコラボ電車が走行する。
また村内にある新たな人気アトラクション「エヴァンゲリオン京都基地」。ナイトイベントでは夜ならではの照明効果で迫力倍増の「エヴァンゲリオン特効ショー」が開催された。
16時から入場できるお得なナイトイベント入村券を販売。料金は大人1,800円、中高生1,100円、子供900円(税込)。前売り券は、大人1,600円、中高生900円、子供700円(税込)。


東映太秦映画村の夜間貸切りについて
東映太秦映画村では、夜間の貸切りが可能。パーティープランとして商品化されており、電機、自動車、機械メーカー、保険、物流など企業のインセンティブパーティーや周年事業パーティー、国際会議など豊富な実績がある。映画やテレビ撮影で培われたライトアップ技術で華やかに江戸の町をライトアップ。ホテルのケータリングで食事やお酒を楽しみながら祭りの縁日の雰囲気のなかで手裏剣投げや射的、似顔絵、飴細工などの昔懐かしい遊びが体験できる。侍ショーや忍者ショー、和太鼓観劇など様々なアクティビティを用意。雨天時には屋内レストランや中村座をバックアップとして利用できるサポートも。オーダーメイドでパーティープランの相談ができる。また2022年9月にはお化け屋敷を8年ぶりに「史上最恐のお化け屋敷『呪われの人形』」としてリニューアルオープン。


お化け屋敷プロデューサー・五味弘文氏によるプロデュースで、ストーリーに沿ったミッションが課される「ミッション達成型ホラー」だ。映画の美術スタッフによる展示と俳優陣の演技が光るお化け屋敷は映画村ならでは。こちらもアクティビティとして組み合わせると特別にユニークなパーティーの催しとなるだろう。(JAPAN MICE NAVI編集部)