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キャンピングオフィスの可能性はどこまで拡張されるのか。Snow Peak Tokyo HQ3を訪問。

JPEN
代表取締役の村瀬亮さん 神宮前の同社オフィスで

高級アウトドア用品「スノーピーク」のギアを使いキャンピングオフィスを提案する株式会社スノーピークビジネスソリューションズ。同社代表取締役の村瀬亮さんにキャンピングオフィスやMICE市場について話を聞いた。

株式会社スノーピークビジネスソリューションズは20年前に今も村瀬さんが経営するシステム会社のオフィスにスノーピークのギアを採用したことに始まる。
「オフィス内でリラックスできること、かつ非日常の刺激を受けることでクリエイティブな発想が浮かぶことに気がつき、この成功体験を他の企業に提案することをビジネスにしました」。

オフィスの様子 「キャンピングギアだけでなく緑が入って初めて成立する」と村瀬さん

およそ3年前に事業をスタート。当初からキャンピングオフィスのギアの販売だけでなく、スノーピークのギアを使った企業研修プログラムを提案している。
キャンピングオフィスという特別な空間で開催される企業研修プログラムは、村瀬さんが体験したように、リラックスやクリエイティブな発想、コミュニケーションの円滑化など様々な効果が期待できる。
その提案を実際に理解してもらえるように、まずは同社が開催する体験会の参加を促している。神宮前にある同社オフィスのキャンピングオフィスが設置された会場では、東京の高層ビルからの眺望をキャンピングギアに囲まれた空間の中から眺めることができる。「一度体験すれば良さが必ず伝わる」という自信がある。

キャンピングギアと都市の景色で非日常の空間に

社会や企業を取り巻く環境は大きく変化している。「地方創生」や「働き方改革」が叫ばれているが、キャンピングオフィスでどのようなアプローチができるのだろうか。
例えば、地方でキャンピングオフィスを設置して研修会、ミーティングなどを行えば、地域の課題を体感しながら開催することができるだろう。今までせっかく地方に出向いてもホテルや研修施設など決まった会場でしか開催できなかったが、より会議や研修の課題にフィットした場所に設置して開催することができる。
また将来的にはAI技術やロボットの進歩により、単純作業は人間のする仕事では無くなっていく。人間はAIができない仕事、たとえばクリエイティブな仕事が求められるようになる。「クリエイティブな発想を生む空間」は、今後のビジネスパーソンに必須でオフィス空間を選ぶ重要なポイントとなるだろう。
さらに、日本は自然災害が数多く発生することから帰宅難民や避難所難民という言葉も生まれた。企業がキャンピングオフィスギアを社内でストックするようになれば、突然の自然災害が発生したときに、帰宅せずにキャンピングオフィスギアを使って社内で避難所を作り出すことができる。オフィス内に留まる苦痛を大きく低減でき、快適な避難所を実現できる。

軽く、持ち運びしやすい椅子

キャンピングオフィス×MICE

企業にとっては、キャンピングオフィスは企業研修プログラムとして設定されているので、これまでにないタイプの非日常を体験できる企業研修が実施できる。都市や地方の遊休スペースや空きビルなどをキャンピングオフィスとすることで、MICE会場として利用することもできるだろう。設置が比較的簡単なのでユニークベニュー会場を開発する場合にインテリアとして採用するのにも適している。
「スノーピーク」ブランドを活用したキャンピングオフィス事業を展開する場合は同社の企業理念に共感できることがフランチャイズ契約の基本条件となる。当サイトでは当サイト会員向けにキャンピングオフィスの体験会を実施予定。

The MICE Knowledge Files vol.5

村瀬亮(ムラセ リョウ)
株式会社スノーピークビジネスソリューションズ 代表取締役

1999年、(株)キーエンス名古屋営業所長時代に、現場にとって本当に必要なシステム会社が存在しないことに気づき、起業を決意。 製造業を中心とした現場の情報化を支援し続け、750社2,000案件の受託開発実績を持つ。社員がワクワク働ける会社創りにも尽力し、(株)船井総合研究所の従業員満足度調査で5回の最優秀賞と、9,000社の中からグレートカンパニーアワードで「働く社員が誇りを感じる会社賞」を受賞。2016年、(株)スノーピークと共同出資で(株)スノーピークビジネ スソリューションズを設立し、代表取締役に就任。現在は、自然の壮大なパワーとテクノロジーの無限の可能性を健全に融合し、企業の「人材問題」を解決するため講演活動を積極的に実施している。

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