
社会が成熟するに従って、成長規模は縮小し成長分野も限られてくる。その中でも観光、ビジネス市場に特化されたMICEはグローバルな視点でも市場の拡大や成長が著しい分野だ。世界各国でも積極的な受け入れを行い整備も行われている。
会社や組織で主催者や幹事となってMICEを実施することになった場合、どの国や地域で実施すればよいか、どのユニークベニューやギフトを採用するのか、ユニークアクティビティはあるのか。選択によってMICEの成果を最大限得ることが最大の目標だ。今回はタイ王国のMICEを紹介する。
東京、大阪など日本の主要7空港から約5時間から6時間程のフライトでバンコク スワンナプーム国際空港に到着できる。タイ国際航空を利用すれば最新や大型の航空機が使用されているので、快適な移動となる。フライト時間が短い国を選んだ場合、ビジネスクラスやファーストクラスの料金も安価となるため、MICEの場合はビジネスクラスやファーストクラスを利用することをおすすめする。MICEの行程全体の満足度をアップする効果を得られるからだ。
バンコクの時差は2時間。日本が午前9時の時、タイは午前7時となる。
タイでのMICE実施の場合、スワンナプーム国際空港で最初の特別感を体験できる。それはタイでのMICE実施者を対象にしたMICE専用レーンを使用することができるからだ。スワンナプーム国際空港は利用者が多いことで知られる空港で入国に時間が掛かることが多い。このMICE専用レーンを使うことでスムーズにタイに入国できる。日本国内や主要な駅の場合、優先的に移動できるのは国賓クラスのVIPのケースしか思い当たらない。タイであればそのVIP気分を味わえる。

会場とホテル。
日本国内と事情が異なるというのはご承知のことと思う。具体的には日本国内でのMICEであれば移動はバスと考えるところであるが、バンコクは交通渋滞になるケースが多く、行程や運営に負担が掛からないようにするには宿泊ホテルとMICE会場を同一にする方がスマートだ。参加者が多いMICEであれば近隣のホテルに分宿やその分宿先のホテルもMICE会場にするのがおすすめだ。ホテルに関しては、ホテル・ニッコー・バンコクやオークラプレステージバンコクといった日系のホテルがあるので、海外でのMICE実施に不安がある場合でも安心だ。せっかくの海外だから海外ブランドのホテルを、ということであればハイアットリージェンシーやバンコク・マリオット・ホテル・スクンビットを選択することももちろんできる。MICE施設に関しては、大型のMICE施設がバンコク内で建設中だ。この大型の新MICE施設のオープンにあわせてタイでのMICE実施を検討するのも良いだろう。
タイのユニークアクティビティ
タイでユニークアクティビティを行うのだからタイらしいものを考えるのではないだろうか。タイといえばムエタイ(タイ式キックボクシング)とイメージする人にはムエタイのボクササイズがユニークアクティビティとして用意されている。ボクササイズ以外に本物のムエタイ選手と記念撮影やムエタイの試合のデモンスト―レーションを鑑賞できる。非常に参加者も盛り上がるユニークアクティビティとなっている。主に女性向けであればピラティスも人気となっている。チームビルディングのメニューとしては、ホテル・ニッコー・バンコクでは、ホテル内を会場にスマートフォンを使ったオリエンテーリングを行っている。スマホの指示とクイズに答えてホテル内の客室やパブリックを巡るものでユニークなものとなっている。参加者に派手な色のポロシャツを着用させるなど、日本にはないタイプのチームビルディングのメニューだ。通常と異なる利用方法なので、ホテルがフィールドであるのにユニークベニューと感じ、オリエンテーリングもユニークアクティビティと感じられる好例だ。
ユニークベニューとユニークなアクティビティが組み合わされれば、それはさらに上のユニークなエクスペリエンス(体験)を得ることができる。


タイらしく、さらに特別なユニークアクティビティということであれば、バンコクから移動してパタヤビーチで実施することをおすすめする。パタヤビーチでのMICEはいわゆるリゾートMICE。美しいビーチやリゾートホテルを会場に実施されるMICEだ。

最も珍しいメニューとなるのがタイ王国軍施設内で実施できるCSR(社会貢献)型のユニークベニュー。それぞれ別の施設での実施となるが「サンゴプランテーション」「マングローブ林プランテーション」がある。軍関係者の指導受けながら海へサンゴの移植、マングローブ林の沼地にマングローブの植樹を行うもの。非日常や社会貢献、環境活動が同時に体験できる素晴しいユニークベニューとユニークアクティビティが組み合わさったユニークエクスペリエンスだ。

パタヤでのリゾートMICE。
パタヤで高級感のあるリゾートMICEを実施するのであれば高級リゾートホテルであるモーベンピックサイアムナジョムティエンパタヤなどが挙げられる。また日本で開催されたG20のように海外ではMICEの際に参加者の家族も同伴するのが通常だ。会議や式典の時間、同伴者は観光やレジャーに出かける。
ホリデーインパタヤはファミリー向けのリゾートホテルでありながら本格的なMICE施設も内部に所有している。
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