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映画会社東映グループの「ユニークベニュープログラム」自社CM作りでチームビルディングを~MICE会場では映画館を提案。表彰式には東映キャラクター登場の演出も~

JPEN
相原晃・東映エージエンシー社長

東映グループ独自の「ユニークベニュープログラム」は「自社CM作り」。自社CM作成を通して自分が働く会社に対する「想い」と「モチベーション」を心に刻み、社員としての自覚やビジネススキルを根付かせることができる。CM作りには東映のCMスタッフが入り直接レクチャーを受け、カメラや編集PCの操作は専門スタッフがサポートを行うなどまさに東映グループならではのプログラムとなっている。今回は相原晃・東映エージエンシー社長に話を聞いた。

東映エージェンシー本社
応接室にあるスーパー戦隊のピンバッヂ

「本格的なCM作りが体験できる弊社独自のユニークベニュープログラムです。企業の研修はもちろん、広くMICEのユニークベニュープログラムとして活用してもらいたい。映像作品となって残るので他にないお土産にもなりますよね」
現在は社員研修として実施されているCM作りプログラム。相原社長の言う通り、同じ企業に属していなくても共通のテーマ設定をすればMICEの新しいプログラムとなる。

具体的な工程について

今回は新人社員研修の場合を例に紹介する。まず事前研修で自社に関する資料、書籍を読みレポートを提出。社員として自社の価値、歴史、文化などを知る。研修当日は第一部として「ビジネスマナー(コミュニケーション)研修」や「グローバル(異文化対応)研修」などテーマに沿った講習を受ける(テーマの内容は要望、相談の上で設定可能だ)。
第二部はいよいよCM作成プログラムに入る。CM作成は10人程度のグループに分かれて実践。CM作りは事前研修で学んだ自社の価値や歴史、文化などを咀嚼、整理してまとめる作業となる。また、第一部で学んだコミュニケーションや異文化対応をCM作りで実践する。

CM完成後はチームごとに企画趣旨の説明と作品の発表を行う。作品の評価は「提示されたテーマをいかに理解し伝わりやすく表現したか」と「オリジナリティー」とし、順位はつけず作品内容に応じた複数の賞を選定。基本的には制作プロセスにおける経験を重視する。
「以前は某大手メーカーの新人研修として実施されました。400人が参加し10人ごとに分かれ40チーム、40本のCMが出来上がりました。どれも力作で様々なアイデアが出ました。完成したCMは社内で共有し他の社員も視聴できるようにされていました」

ひとつのCMを作り上げることはチームビルディングにもなる
様々なアイデアを出し合う
様々なアイデアを出し合う
作成したCMの発表風景
作成したCMの発表風景

MICEメニューとしての展開

東映グループならではのロケ地の設定も可能。京都の東映太秦映画村では本格的な時代劇セットでCM撮影ができる。インバウンドを意識すると非常に需要が高いロケ地となるだろう。衣装やメイクもプロ仕様のものを採用できる。また「ロケ弁」を手配できるという。
東映太秦映画村と言えば2014年に初開催された「太秦江戸酒場」の成功事例も記憶に新しい。夜の映画村を舞台に京都の日本酒や料理を味わいつつ、京の伝統芸能や工芸を楽しめるイベントだ。MICE視点で、映画村をユニークベニューとして活用した大型イベントの成功例だ。

東映太秦映画村全景
ケータリングを楽しめる(コロナ禍前のイメージ写真)

CMのアウトプット・映画館でのCM発表会

CM発表会として都内の丸の内TOEI、渋谷TOEI などの映画館が貸切り可能。映画館は主要ターミナル駅付近にあり非常にアクセスが良いのも魅力。東京だけではなく全国の映画館と同時配信や中継もできる。小さなスクリーンから大きいスクリーンまで規模にあわせて選ぶこともできる。全国の映画館とネットワークで結ぶこともできるので、リアルとオンラインの併催にも適している。
「他に東映らしいご提案として、東映制作作品の人気キャラクターが表彰式にゲストとして登場するといった演出などもお楽しみ頂けると思います」と相原社長。会場が盛り上がりそうだ。
映画館をMICEのユニークベニューとして捉えた場合、映画館を「アカデミー賞授賞式」のように使用するのも面白いアイデアだろう。
これまで作成されたCMのアウトプット事例としては前述の社内イントラネットでの共有だそう。昨今は自社HPはもちろん、公式SNSを持つ企業や団体も多い。社員研修でありながら自社制作も可能と思えばコストパフォーマンスにも優れた研修プログラムだ。HPやSNSで発信することは自社のPRだけでなく、優秀な人材獲得のチャンスにも繋がるだろう。

丸の内TOEI

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